<オープン戦:中日3-1楽天>◇23日◇ナゴヤドーム
高く上がった打球を見ながら、楽天銀次内野手(24)は「体がしっかり振れた。行く」と確信した。7回先頭で中日川上の内角137キロを右翼最前列に運んだ。プロ7年目。オープン戦を通じても、1軍戦では初めての本塁打を放った。ホームへ一気に駆け抜けた。
イースタン・リーグ首位打者の打撃を買われ、昨季は9月末から一塁でスタメン出場を続けた。山崎(現中日)の不振が背景にあったが、安打を重ね起用に応えた。真価の問われる今季。練習量はチーム屈指だ。キャンプから続いたアーリーワークは、今月後半から自主参加となったが「練習は当たり前。人より多くやらないと」と皆勤賞。この日も、チーム本隊より1時間早く球場入りした。好投手からの1発に「デーブさん(大久保打撃コーチ)とやったティー打撃の成果です。内角の球に自然と反応できた」と胸を張った。
現在、1軍野手は捕手を含め20人。投手12人、野手16人なら、4人が2軍に行く。銀次は阿部、西村らと争う立場。開幕前の限られた舞台でアピールした。星野監督は「銀次のホームランなんて評価しないね。勘違いされたら困るから。二塁打で勘弁してくれ」と目尻を下げた。その銀次。「最後に、もう1本(ヒットを)打たないと意味がない」と勘違いすることはなかった。【古川真弥】
◆銀次(ぎんじ)本名・赤見内銀次(あかみない・ぎんじ)。1988年(昭63)2月24日生まれ。岩手・普代村出身。盛岡中央から05年高校生ドラフト3巡目で捕手として楽天入団。09年秋、内野手転向。翌年1軍初出場。昨季2軍首位打者。1軍は22試合で打率2割2分2厘。今季から背番号「33」。174センチ、85キロ。右投げ左打ち。



