<オープン戦:オリックス3-3阪神>◇23日◇京セラドーム大阪

 サプライズ?

 いやいや、なかなかいけるやん!

 右翼で初起用された阪神クレイグ・ブラゼル(31)が、2打席連続タイムリー。守備機会はなかったが、5番ライトでの開幕戦出場を猛アピールした。中堅の柴田も2安打1打点、左翼の金本もきっちり二塁打。マートン離脱で心配したけど、和田阪神の開幕外野陣が見えてきた。

 右翼にブラゼルがいる!

 1週間前には、想像もできなかっただろう。しかし夢物語ではない。この日のオリックス戦では打球は飛んでこなかったが、3・30開幕戦のスタメン起用が現実味を帯びてきた。

 和田監督

 できれば、球が飛んできてほしかったが、これもオプションのひとつとして持っておきたい。マートンが帰ってくるまでは、みんなでカバーしてやっていきたい。本番であり得ることをやっている。

 長期離脱を免れたとはいえ、マートンの抜けた穴は大きい。甲子園開幕となる4月6日巨人戦が復帰のメドになっているが、それまでをいかにしのぐか。答えのひとつが、右翼ブラゼルだ。この日の布陣は、左から金本-柴田-ブラゼルで、守備に不安は残る。しかし風の影響を受けないドーム球場ならば、許容範囲として考えることができる。その分、打線に厚みは出る。マートン不在による得点力の低下は最低限に抑えられる。何よりも、今が非常事態として、チーム一丸のメッセージがこめられている。

 本職は一塁ではあるが、ブラゼルはチームへの忠誠心を見せた。米国時代にマイナーやベネズエラのウインターリーグで右翼は経験している。

 ブラゼル

 レフトの方が慣れているので違和感はある。でもプレーし続ければ、慣れてきて問題はない。チームが必要とするポジションでプレーしたい。チーム第一でいく。

 不慣れな右翼を守っても、打撃に悪影響はなかった。6回には左翼に流し打って、反撃のタイムリー。8回にはセンター前に同点打を放った。いまだ本塁打はゼロだが、5番の役割は果たした。

 ブラゼル

 他のことは考えずに、しっかりと振ってとらえることを意識している。そうすれば、ホームランも出る。

 DeNAの開幕投手は右腕の高崎で決まっている。和田監督は「先発が分かるから、それを生かしていきたい」と力をこめた。ブラゼルを使わない手はない。開幕ダッシュに向けたスクランブル態勢。和田阪神が攻撃的なカードを手の内に入れた。【田口真一郎】