<オープン戦:ロッテ2-4日本ハム>◇25日◇QVCマリン

 怪物と騒がれたあの当時と同じように、日本ハム中田翔内野手(22)は悠々とダイヤモンドを1周した。ロッテのドラフト1位藤岡との同世代対決。3回1死一塁の場面で、142キロ直球を左翼スタンドまではじき返した。「少し詰まってたけど、しっかり振れたからあそこまで飛んだ。早くシーズンに入って、真剣勝負がしたい」。注目ルーキーを相手に、プロの先輩として貫禄を示した。

 2人はともに89年生まれ。高校時代はどちらも甲子園に出場しているが、中田は当時から超高校級スラッガーとして世間を騒がせていた。「(当時は藤岡を)知らなかった。基本的に自分にしか興味ないから」と、冗談を交えて振り返るが、知名度で雲泥の差があったのは事実だ。入団時の藤岡に「自分たちの代のスターだった」と言わしめた。それを聞き「ありがたいこと」と楽しみにしてきた。

 特別な感情が芽生えたのは、打席で対峙(たいじ)したときだ。3打席、全7球の対決はすべて直球で勝負してきた。「僕に対して真っすぐを試したいのかなと思った。真っすぐできてくれて、個人的にはうれしかった」。5回にも左翼フェンス直撃の二塁打を放ち、直球とフルスイングの対決は中田に軍配。それでも「シーズンに入ったら投球は変わると思う。真っすぐのキレも良かった」と実力を認めた。

 4日後に迫った西武との開幕戦(札幌ドーム)は、自身初めて4番で迎える。「1年間4番を打つ気持ち。今のポジションを誰にも渡したくはない」。準備は、整った。【本間翼】