<オープン戦:中日5-5楽天>◇25日◇ナゴヤドーム
やっぱりこの男は頼れる!
中日浅尾拓也投手(27)が楽天戦に8回から登板し、1イニングを無安打無失点に抑えた。9回を任された守護神岩瀬仁紀投手(37)も3人でピシャリ。生命線の2人がそろって、無失点のままオープン戦を完走した。今年も竜の鉄壁リレーは健在。さあ、開幕だ!
MVP右腕が無失点でオープン戦を終えた。8回。4番手でマウンドに上がると、カウント1-1から楽天鉄平を121キロスライダーで簡単に一ゴロ。続く打者2人も早いカウントで打たせて、1イニングをわずか8球で料理した。今季初の連投テストを問題なくクリア。オープン戦は6試合7イニングで失点0と、自身初となる無失点で完走した。
「欲を言えばきりがないですけどね。抑えたということだけでも良かった。実戦感覚はだいぶ戻ってきました」
まだまだこんなもんじゃないと言いたげな口調。残した数字は、浅尾の進化を雄弁に語っている。それは球数の少なさ。7イニングで投じたのはわずか69球だ。平均して1イニングを10球以下。簡単に比較はできないが、昨シーズンの1イニング平均14・7球をみれば、いかに「打たしてとる」を実践しているかが分かる。
「究極の理想は1イニングを3球で終わらせることです」
本格的に中継ぎに転向した10年から浅尾がよく口にするコメントだ。尊敬する先輩岩瀬の教えでもある。連投を求められる救援投手にとって大切なのは、いかに日々の球数を抑え、体力の消耗を減らすか。今はブルペンでも13球の調整で肩が出来上がるのも、その考えがあるからこそだ。
「四球を出さないこと。結果的にゼロに抑えること。考えていることは去年と変わらないです。体は問題ないし、あとは気持ちが入ってくれば大丈夫」
昨シーズンは79試合に登板して驚異の防御率0・41。セ・リーグMVPを獲得した。周囲から見ればこれ以上、上る階段はないようだが、浅尾だけは違う。着実に進化を続けている。【桝井聡】



