西武涌井秀章投手(25)が、往年の大投手の記録に挑む。5年連続開幕投手を務め、09年からは3連勝中。今日30日の日本ハム戦に勝利すれば、史上4人目の快挙になる。普段は多くを語らないエースが「記録はだいぶ前から知ってましたよ」と胸にとどめるほどの記録。「チームに勝ちを与えるピッチング」が最優先だが、その先に偉業がある。

 記録達成には、指揮官への感謝の思いを込める。昨季は右肘痛で一時離脱するなど、9勝12敗。競争と題したオープン戦では3試合に先発し、計15回で5失点だった。ピリッとしない内容に、渡辺監督は苦言を呈することもあったが「最終的に決めたのは(涌井の)経験。独特の雰囲気の中でも力を出せる」とエースに託した。涌井も「去年、大した成績も残していないのに、開幕に選んでくれた監督に感謝して」と率直な思いを述べた。

 4年ぶりの日本一への思いも、ボールに込める。「自分のことより、チームが優勝することに意義がある。日本一への第1歩として投げたい」と力強く語った。日本ハム斎藤との投げ合いについて「(意識は)しないです。斎藤のことは全部打線に任せて、自分は自分の仕事をするだけです」と即答したのも、チームの勝利こそが求めるものだからだ。「今までやってきたことを信じてやるだけ。自分も楽しみにしています」。自身の快挙とともに、チームを勢いに乗せる。【久保賢吾】