プロ野球は今日30日、セ、パ両リーグが同時開幕し、ナイター6試合が行われる。ソフトバンクはオリックス戦(福岡ヤフードーム)で連続日本一への戦いがスタートする。

 敵の3冠王を眠らせろ。ソフトバンク秋山幸二監督(49)はオリックスの4番李大浩について「韓国の大砲がどうかね。実績あるから持っていき方次第だな。何年やろうが、開幕でいいスタートを切った方が波に乗っていける」と話し、暗に開幕からの封じ込めるプランをにおわせた。

 来日デビュー戦からたたくべく、バッテリーミーティングでは韓国で3冠王2度の大砲を映像で分析した。得意、苦手ゾーンや球種を確認した。的山バッテリーコーチは「金泰均(前ロッテ)の方が上だね」と話したが、外国人は勢いに乗せると打ちまくることも多いだけに、警戒の色は緩めない。

 開幕前日の29日。気持ちが高まったのか、秋山監督はフリー打撃に登場した。21スイングで柵越え2本で周囲をあぜんとさせた。歩み寄ってきたメジャー84発のペーニャに「僕も50歳になった時に監督みたいに打てるようになりたい」と感激された。

 現役に負けないエネルギーで連続日本一へと挑戦する。「また今年も厳しい試合になると思うが、1戦1戦勝ちにこだわって最後は優勝したい」。その手始めとしてまずは本拠地で韓国の英雄のバットから快音を奪ってみせる。【押谷謙爾】