<楽天3-5ロッテ>◇30日◇Kスタ宮城

 敗戦を、楽天田中将大投手(23)はベンチで見届けた。「内容より、今日は結果。情けない投球をしてしまいました」と潔かった。6回7安打5失点。4失策もあったが、昨季リーグ最多14完投のエースが途中降板の屈辱だった。1回2死走者無しで井口への初球、内角147キロが甘く入り二塁打。次のホワイトセルには外のスプリットが高く、先制打を許した。5回にも2死から同じ2人の連打で2失点目。6回は自らの悪送球もあり、さらに3失点。成瀬相手に致命的な点差がついた。

 プロ6年目で初の開幕投手を務めたが、18日の練習試合で背筋を痛めた。翌日の検査で軽症と判明するまでは「開幕危うし」の黄信号がともった。星野監督、佐藤投手コーチが話し合い「無理はするな」と伝えたが、周囲の多くが「致命傷でない限り『投げる』と言うと思った」と声をそろえる。森山投手コーチは「責任感が強い。それが、むしろ心配だった」と明かした。

 回復はしたが、青写真に狂いが生じたのも事実。開幕前の実戦は計5試合11イニングにとどまった。星野監督は「去年から一番悪いところを見た。投げていなかったこともあるのだろう」。それでも、田中が柱であることは変わらない。創設8年目で初の仙台開幕。スタンドには新妻のタレント里田まいが駆けつけ、2万人超で埋まった。悔しいスタートとなったが「次に向け、しっかり調整したい。信頼を取り戻すしかない」と誓った。【古川真弥】