巨人原沢敦GM(56)が23日、東海大の菅野智之投手(22)を今秋ドラフトの1位に指名する方針でいることを表明した。この日、都内の球団事務所でスカウト会議を行った。全スカウトとの意見交換をし、球団の総意として「やっぱり1位の評価ですね。現段階で1位の評価は変わらない」と明言した。

 巨人は、昨年ドラフトでも指名したが、抽せんの末、交渉権を逃していた。交渉権を獲得した日本ハム入りを拒んだ菅野は、東海大を卒業せず、就職浪人を決断。公式戦には登板できず、体調管理の面で支障になる可能性もあるが、同GMは「(支障に)ならないと思っています」と迷いなく言った。

 日本ハムの交渉権が消失した翌日の今月1日、同GMは、スカウト会議を経てから、球団の方針を明らかにすると予告していた。東海大サイドには「しかるべき時に伝えたい」と、リーグ戦終了後に出向いて、指名の意思を伝える意向も示した。