<巨人0-3広島>◇2日◇東京ドーム

 広島ブライアン・バリントン投手(31)が、巨人戦5度目の登板で初勝利を挙げた。7回をわずか89球で3安打無失点の快投。今季初めて味方の援護に恵まれ、4月7日DeNA戦(横浜)以来の白星となった。最後はミコライオ、サファテのリリーフ陣に託し、今季8度目の無失点勝利。巨人アレルギーを克服したバリントンに笑顔が戻った。

 鬼門を破った。リードに守られ、バリントンは淡々と仕事をこなしていった。140キロ前後の直球と、チェンジアップを軸に凡打の山を積み上げた。7イニング中、5度は10球以下で料理。最後のマウンドとなった7回も坂本、村田、高橋由を10球で片付けた。ベンチに戻る姿には、まだ余力が残っていた。

 「巨人は良いチーム。去年もいい投球をしても、勝ちが付かなかった。東京ドームで投げるのは楽しいし、たくさんの広島ファンの前で投げられて良かった」

 ヒーローインタビューで、やっと頼れる助っ投に笑みが戻った。昨季4度の対戦で0勝3敗、防御率3・96と苦しめられた。3月6日のオープン戦(マツダスタジアム)でも、3回3安打2失点。そのとき本塁打を許した高橋由、実松には安打を打たせず、これまでの借りを返した。

 「3点」はバリントンにとって十分すぎた。「登板するとき、味方の得点は考えないようにするけど、先制して楽に投げられたかと言えば否定しない」。独特の言い回しで、攻撃陣に感謝した。

 ここまで好投を続けながら、波に乗れていなかった。昨季チームトップの13勝を挙げた右腕は、今季は5試合で1勝3敗と白星に恵まれていなかった。ここまで登板した試合で、打線の援護はわずか2点。唯一、勝ち星が付いた4月7日DeNA戦(横浜)も、8回まで無失点に抑え、9回に1点をもぎ取って勝ったものだった。それでも、気持ちは切らさなかった。

 「1カ月、勝ちはなかったけど、不満はたまっていなかった。野手はいい状態ではなかったけど、いつかは、必ず野手が打ってくれると思っていた」

 8回はミコライオ、9回を守護神サファテと、助っ人トリオのリレーで今季8度目の無失点勝利を飾った。「本当に心強い。7回まで行けば、2人がいるからね。集中して投げられる」。投打の歯車が、すべてかみ合った勝利。5位転落の危機を脱し、コイの季節に再加速する。【鎌田真一郎】