<オリックス3-2ソフトバンク>◇8日◇ほっともっと神戸
オリックス金子千尋投手(28)が復帰登板で今季初勝利を挙げた。4月6日楽天戦以来32日ぶりのマウンド。7回を8安打で2失点。腰痛を回復させ頼もしく戦場に戻った。
1点リードの7回2死一塁で内川。3回に先制打の相手に3ボールから勝負。119球目で一邪飛に仕留めて右手でグラブをたたいた。お立ち台で「お帰りなさい」と声をかけられた。
「ただいま。ご無沙汰してます。金子です」
5回に味方が3点を奪って逆転。「抑えなきゃという気持ちになった。代われと言われるまで全部いくつもり」。109球を投げた後で7回も続投。最速147キロの直球と変化球で抑えて、6連戦の頭でエースの仕事。岡田監督は先発が7回、平野と岸田が1回ずつの勝利に「追い越してから6、7回の投球が勝てる投手。理想よ。イニング完了で(継投)やからな」
昨季までタイトルを争ったダルビッシュが米レンジャーズ入り。ただ金子はニュース映像以外はほぼ見ない。米国で主流の6回3失点のクオリティースタート(QS)には「僕は長いイニングを投げたい方なのでQSよりもイニング」と言い切る。開幕からのフル回転が前提だった目標の220投球回は「もう無理でしょう」と冷静に言う。出遅れた今でもまだ手が届く目標がある。開幕直前の必勝祈願は絵馬に「沢村賞」と記した。チームを4位浮上に導いたエースが白星を量産する。【益田一弘】



