<中日8-3ヤクルト>◇9日◇岐阜
サイクル安打を超えちゃった…。中日トニ・ブランコ内野手(31)が2本塁打を含む4安打4打点と大爆発だ。三塁打を打てばサイクル達成という8回に6号ソロで“サイクル超え”。4番復帰を猛アピールした。チームは高木守道監督(70)の出身地・岐阜で今季最多の17安打と打ちまくって完勝。2位ヤクルトをたたいて首位を死守した。
ブランコは最後の最後まで必死だった。4点リードの8回1死。ヤクルト久古の真ん中に入った直球をフルスイングでつかまえた。レフトスタンドへこの日2本目となるアーチ。この日は1打席目から左翼越え3ラン、左前打、右中間二塁打。あとは三塁打さえ打てば…という場面に飛び出した本塁打だった。
ブランコ
ボールをジャストミートすることだけを考えたよ。もちろんまだ満足なんてしていないよ。サイクル安打?
三塁打じゃお金にならないよ。
開幕当初は不調で口数も少なくなっていたが、復調するにつれて表情も笑顔に。この日は軽口が出るほどご機嫌だ。先月16日に家族3人がそろってドミニカから来日。「ここ何日かはとてもリラックスできる」と家族で過ごすうちに気持ちも晴れていった。レギュラーシーズン、オープン戦を含めて3試合で2本塁打と相性がいい岐阜で復調のきっかけをつかんだ。
4番復帰を猛アピールした。10日からはインフルエンザで2軍調整していた山崎が1軍に合流する。一塁を争うライバルが戻ってくる。この日4番で本塁打を放った和田もいる。負けられない思いをバットに込めた。
高木監督
1つタイミングさえ合えば出るバッターなんだ。あれ(ブランコ)が今日の打線を活発にした。ブランコがああやって打ってくれとるやから山崎は余分(プラスアルファ)な戦力として考えとるよ。
試合後はヤクルト・バレンティンと何やら会話を交わして笑顔。「人生はいろいろあるけど、1度きりだから彼のように楽しくやらないとね」とうれしそうに話した。昨季12球団最低のチーム打率だった中日が現在、リーグトップの2割5分。09年本塁打、打点の2冠王の存在感が際立ってきた。【桝井聡】



