<オリックス1-4楽天>◇13日◇京セラドーム大阪
楽天に今季最多5連勝をもたらした最大の功労者は、間違いなく青山浩二投手(28)だ。3点リードの9回を3者凡退。5日連続セーブという球団初の記録で、チームに昨年5月5日以来の貯金を作った。前日までの4試合は全て1点差で登板。「点差があったので、大胆に攻められました。ラズナーの穴を埋めるつもりでやってます」と涼しげだった。新守護神の地位を確立したが、陰には星野監督の考える「責任」があった。
監督は責任の分散を避けた。「ダブルストッパーにすると、今日は俺じゃなくあいつだろうと思うことがある。それはよくない」。今月2日、抑えのラズナーが左股関節痛で登録抹消された。当初は、右の青山と左のハウザーを状況に応じて使い分けるつもりだった。だが、9日から青山に固定。青山も、ハウザーも持ち場が明確になった。「投手層が厚ければ固定しなくてもいい。うちはそうはいかない」。エース田中が不在で、先発陣の完投能力は下がっている。「中継ぎが命綱」と話すチーム状況で、個々の力を最大限に引き出す決定だった。
経験に基づく。現役時、先発だけでなく抑えも任され、通算34セーブを挙げている。「(救援の時は)いつ投げるか分からないと、しんどかった。だから、普段と違う起用の時は前もって伝えている」。この日は、ロングリリーフできる加藤大に「早めに作っておけ」と直接指示。先発勝利経験のなかった美馬の登板に備えた。
青山に対しては「これまでは後ろにラズナーがいると思っていただろう。今は良い顔をして投げている」と合格点を与えた。昨季4つ負け越した交流戦を前に、抑えが固まった意味は大きい。【古川真弥】
▼楽天が5連勝で昨年5月5日以来の貯金1。楽天が貯金で交流戦を迎えるのは、21勝15敗だった09年に次いで2度目。この5試合はすべて青山がセーブ。チーム5試合続けてセーブを記録したのは09年岩瀬(中日)以来だが、青山は移動日なし「5日連続」。5日以上の連続セーブは、96年6月26~30日佐々岡(広島)、98年8月19~23日大塚(近鉄)の5日連続、01年5月25~30日小林雅(ロッテ)6日連続に次ぐ4人目。



