<ヤクルト1-9ソフトバンク>◇17日◇神宮
ソフトバンク小久保裕紀内野手(40)が、2週間ぶりのマルチ安打で2000安打まで残り4本に迫った。3回に赤川から10打席ぶりとなる左越え打、7回は平井から左前打。Xデーが近づき、未体験の重圧に苦しむ心境を素直に漏らした。
「自分のカウントダウンのために野球をしたことがない。今はその意識が強すぎて体がおかしい。早く終わりたい。震えるのは残り1本になってからかな」
モヤッとしたものを抱えながら過ごす毎日で、ある選手の背中を思い起こすという。「何年連続200安打とかやっているイチローはやっぱりすごすぎる」-。ただ、それは選ばれし者にしか味わえない境地。16日の試合前にはヤクルト宮本から「1本1本、注目されてしんどいやろ。その人にしか満喫できないから満喫して」と“先人”として助言をもらった。満喫できる期間は残り数日のはずだ。
チームは今季最多16安打を放ち連敗を4で止める大勝。小久保は「ずっとヒットは出てたけど、後1本が出ていないのが続いていたから」と自分のことより喜んだ。打点こそ挙げられなかったが、主将として乱調の大隣にマウンドで声をかけ連敗阻止にひと役買った。
「あと4本!」
19日からは、3年間在籍した巨人との2連戦(東京ドーム)。20日は恩師の王球団会長の誕生日でもある。逃れられない緊張感を抱えながら史上41人目の偉業へラストスパートをかける。【押谷謙爾】



