<ヤクルト3-6オリックス>◇19日◇神宮

 オリックスが死闘の末に連敗地獄を脱出した。延長11回2死満塁で川端崇義外野手(27)が右中間に走者一掃の二塁打。ドラフト8位の27歳が、引き分けを挟んだ連敗を6でストップさせた。「思い切っていこうと思った。(コーチに)どんどん振っていけと言われた」。岡田監督はオールドルーキーの大仕事に「よう打った。(引き分け以下を)何回も覚悟した」と口にした。

 ミラクル弾も飛び出した。1点を追う9回2死一塁。李大浩がフルカウントから逆転2ランをぶちかました。防御率0・00の守護神バーネットを粉砕。4番は「相手はストッパーで助っ人。プライドも高いだろう。勝負してくると思った。ただ高い球は1球はくる。そのミスを打ち返そうと思った」と胸を張った。

 長いトンネルだった。8日ソフトバンク戦から未勝利で借金は10に達した。この日は本来2番の大引が3番に入る緊急布陣だった。

 勝利は手にしたが、8回に平野、9回に岸田が1点ずつを失った。岡田監督は「平野、岸田がきちんとしないと苦しくなる。勝ちは大きいけど、ひとつ勝って喜んでいる場合じゃない。明日から生かすことや」と指摘した。【益田一弘】

 ◆川端崇義(かわばた・たかよし)1985年(昭60)2月4日、静岡県焼津市生まれ。東海大相模、国際武道大、JR東日本からドラフト8位入団。大引らと同じ06年大学日本代表。176センチ、80キロ。右投げ右打ち。