<阪神6-10楽天>◇20日◇甲子園

 阪神クレイグ・ブラゼル内野手(32)は1カ月超ぶりの怪力弾を決めた。6点を追う9回。2死一塁で小山伸の内角高め149キロを完璧にミート。ライナー性の大飛球で右翼席ポール際に着弾させた。痛恨の4連敗を喫した一戦、意地の5号2ランは4月17日ヤクルト戦以来、26試合、93打席ぶりの1発だ。前日19日は不振でスタメン落ちしたが、復調アピールには十分過ぎる強烈打を放った。

 「長い試合だったけど、ヒット2本で満足せず最後まで集中しようと思っていた。コーチと一緒に練習したことを続けていきたい」

 18日の甲子園全体練習では志願の早出練習を敢行していた。通常開始時間より30分以上早くグラウンドに出て、首脳陣のチェックを受けながら打ち込み。ミートポイントを前に、体重移動を意識しながらのスイングを繰り返した。前日19日は途中出場で内野安打。この日は2試合ぶりに先発復帰し、是が非でも結果を残したかった。

 「レフトへの二塁打はしっかり後ろに体重を残して自分のスイングができた」

 同点の初回2死二、三塁では18歳右腕・釜田の内角直球に詰まりながら、三塁後方に落とす勝ち越し2点打を記録。3回1死一塁でも逆らわない打撃で左越え二塁打を放ち、好機をつくり出した。

 5月2日中日戦以来の猛打賞で4打点。和田監督は「そんなに長くベンチに置く選手じゃない。明らかに昨日までのスイングとは違う。上げてくれないと困る」と一気の復調を期待した。今度こそ、トンネルを抜けたと信じたいところだ。【佐井陽介】