何とも、もったいないノーゲームだ。22日、楽天戦に2点リードの2回表攻撃後、約30分間の中断を経て球審が試合終了をコールした。完全な中日の勝ちペース。だが、会見場に登場した高木守道監督(70)は悔しがるどころか笑っていた。

 高木監督

 3点を取るいい練習をしたやん。これが4回裏ぐらい(の中止)ならあれだけど。別にどうってことない。続けてやってケガしても困る。堂上剛は残念がってるだろうけど。

 初回は2死無走者から森野と和田が連続四球を選び、ブランコと井端の連続適時打で2点。2回は今季2度目のスタメンを任せた堂上剛が二塁打で好機をつくり、大島がスクイズを決めた。日々の課題は打線のつながり。たとえ雨で幻になっても、理想的な得点が大きな収穫と喜びになったようだ。一方で、警戒すべき敵の“飛び道具”の威力も焼き付けることができた。

 高木監督

 あれは警戒しなきゃいかん。走られると(点を)取られるわ。塁に出さんようにせなあかん。

 両リーグ盗塁王の聖沢だ。初回先頭で安打を許すと、一気に二盗、三盗を決められた。そして高須の犠飛で生還。ヒット1本であっという間に1点を取られた。特徴把握には十分な収穫。初先発したネルソンも不安定で2回以降は不透明だっただけに、損して実を取ったノーゲームになった。

 高木監督

 どんな日程になろうとやらなあかん。そんなことはしゃあないです。

 この日の中止分は24日に組み込まれた。これで仙台→札幌→名古屋と続く6連戦になる。しかも当日移動試合が2度の強行軍。だが将は落ち着き払っていた。セ界の首位を走り、3連覇を狙う王者の余裕か。雨の仙台に貫禄の守道節が響いた。【松井清員】