<日本ハム5-5中日>◇25日◇札幌ドーム

 中日が痛恨ドローで今季最多の貯金10を逃した。3点ビハインドを逆転したが、追いつかれて10回ドロー。高木守道監督(70)は「勝てたね。リレーをミスったわ」と、7回以降の継投失敗を悔しがった。2軍降格中の浅尾の穴が際立ち、2位巨人に1ゲーム差に迫られた。今日26日、5度目の挑戦で2ケタ貯金の壁を破れるか。

 高木監督は開口一番、悔しがった。「勝てたね。リレーをミスった…」。2点リードを守れず、延長10回、痛恨ドロー。その要因を自らの継投失敗と認めた。

 3点ビハインドをブランコの2ランなどで追いつき、6回に谷繁の適時打などでひっくり返した。だが7回から登板した小林正を2死一塁、右の代打岩舘登場の場面で山井にスイッチ。指揮官が時計の針を戻したいのは、この継投だった。

 高木監督

 小林でもう1人いってもよかったね。岩舘は2割台でしょ?

 こっちが右に代えるから、向こうも左打者を出してきた。打率もよくてあんな強烈な打球を打つバッターが…。

 栗山ハムのとっておき、代打岩舘の代打ホフパワーが痛烈な中前打。出はなをくじかれた山井は続く鶴岡と糸井に連続適時打を浴び5-5同点にされた。8、9回を投げた田島は危なげなく2イニングを0封。先に田島を出していれば…。2つめの後悔になった。

 高木監督

 田島の方が力があったねえ。田島をしばらく休ませとったから、山井を先に行かせたけど…。

 2軍降格中の浅尾の穴は否定できない。8回に不動のセットアッパーがいれば、この日の継投にも迷いはなかったはずだ。「浅尾不在の影響があるのでは」と問われた指揮官は「そんなことはない」と強がった。だが同点の10回は、岩瀬が「(利き腕と反対の)右腕にしこりがあるというから」(権藤投手コーチ)と、ソーサが初の代役守護神を務めてのハラハラ締め。「勝ちの展開なら岩瀬」(権藤コーチ)で症状は軽いもようだが、守道竜の不安を示した継投になった。

 高木監督

 でも最後(10回裏)はよう負けんかった。負けのペースだもん。

 4度目の挑戦だった貯金10の壁は、またも破れなかった。だが指揮官は悔しがりながらも、笑みをたたえていた。これが首位の余裕か。引き分け8は両リーグ断トツ。勝てなくても負けない強さがある。【松井清員】