<日本ハム5-5中日>◇25日◇札幌ドーム
日本ハムの新エースに期待されている斎藤佑樹投手(23)が乱調で、3試合連続で白星から見放された。初回に3点の援護をもらいながら5回0/3、5失点(自責点4)で降板。前回の19日広島戦は6回1失点と好投したが、直近3試合で2試合がKO。日刊スポーツ評論家のOB金村暁氏(36)が元エースの視点から現状の問題点を指摘。大黒柱として独り立ちする条件として、意識改革の必要性を説いた。
チームでたった1人しか背負えないエースの称号を引き継ごうとしている斎藤へ-。ダルビッシュの前に、日本ハムの看板を背負っていた金村氏は「先輩」として厳しい目で、収穫が少ないマウンドを分析した。初回に3点のリードをもらう、圧倒的有利な展開。絶対有利になった2回。無失点には抑えたが2四球を与え、27球を費やした。
金村氏
あそこで四球2個は、いけない。確実に攻撃、守りのリズムが悪くなった。試合の流れ、状況を見ながら投げることは非常に大切なこと。
2回の先頭はブランコ。ボール先行で四球で歩かせた。直前の先制ムードが消沈するきっかけになった。
金村氏
相手は3点を追うような展開になると初球打ちしたりと淡泊になりがち。それなのに斎藤は慎重になりすぎていた。投手対打者は1対1の駆け引きとか心理戦。斎藤はそれを第一に考えて、相手と戦ってほしい。今は自分と戦っているように見える。開幕直後の好調時と比べ、球数が増えるなど自分で苦しんで自滅するパターンが多い。
降板するまで7番以下の打順下位、のべ9打者に2四球3安打と苦しんだ。2回途中で9失点KOされた西武戦からの負の連鎖を断ち切れず、同戦でも少し兆候は見えたという。
金村氏
西武戦では強風の中で直球にこだわって力み、自ら崩れたような部分が見えた。状況は違うがこの日もそう。試合の状況に合わせ、また試合の中で「下位打線はこう簡単に攻める」と、自分で波をつくっていかなければいけない。
5回で100球を超えた時点で斎藤は交代と予想していたが、栗山監督は6回も続投させて一時、逆転された。金村氏は「交代が当然だと思ったが、エースとして期待しているからでしょう」と、指揮官の思いをくんだ。斎藤がその期待に応えるためには試合展開、状況に適応する思考の転換が必須。任された試合のマネジメント能力の向上を、今後の進化のカギに掲げた。【構成・高山通史】



