<阪神3-2西武>◇27日◇甲子園

 代打の神様・阪神桧山進次郎外野手(42)が4年ぶりに先発で守備に就いた。「5番、ライト桧山」-。試合前に場内にコールされると、甲子園に大歓声がこだました。先発は5番DHだった09年6月13日ロッテ戦以来。DH以外での先発は08年8月7日の広島戦(京セラドーム大阪)以来だった。

 自打球を当てた金本の代役を任された。今季代打で打率3割6分8厘。勝負強い打撃を期待されての起用だったが、2回無死一塁で併殺打に終わるなど、結果につながらなかった。

 「打てるに越したことはないし、できれば1本打ちたかった。なんとか能見に援護射撃したかった」

 久しぶりの右翼守備では、3回に中島の飛球を無難にこなした。「(守備の)準備はいつもやっているので、別に問題なかった。勝てたし、能見に勝ちがついたからよかった。日々新たに頑張ります」。42歳の大ベテランはまだまだ元気だ。