<中日6-1ソフトバンク>◇28日◇ナゴヤドーム

 狩りを忘れたタカが急降下だ。ソフトバンクが1分けを挟んで3連敗。開幕直後を除くと、10年4月3日以来の借金1となった。ミスの“重奏”で自滅だから黒星の余韻はひどい。「バタバタ、バタバタしたな。なかなかいい展開にならない」。秋山幸二監督(50)はぼやき節で苦々しい場面を思い浮かべた。

 勝負どころでの失策はやはり致命傷だ。1-1の7回。ベンチは開幕から16試合連続無失点、評価を高めていた金無英を2番手で投入した。しかし、金無英は無死一塁から井端の送りバントを二塁悪送球。「焦りました。完全にアウトになるタイミングでした…」と悔やんだ。

 さらに細川も痛恨のミスを犯す。英智の犠打を判断を誤って三塁へ送球し、セーフ(野選)。バッテリーで無死満塁とピンチを招くと、3番手金沢と合わせて3連打で3失点。流れは傾いた。直後の8回1死は内川の打席で明石が三盗に失敗し、せっかくのチャンスが台無し。タイミングも完全にアウト。気持ちが先走った。ミスからの3失点がミスを誘発したとも言える。

 守護神馬原がリハビリ中で、代役のファルケンボーグも右肩の張りで別メニュー調整中。避けようのない事情が試合を重ね、ボディーブローのようにブルペン陣の心身にダメージを与える。内川とペーニャの3、4番コンビも精彩を欠き、攻守の歯車はきしんだ音をたてている。

 秋山監督は「長崎に行って落ち着いてやっていかないと」と話した。明日30日のDeNA戦(長崎)で流れを止めたいところ。首位ロッテと6・5ゲーム差、最下位西武と3ゲーム差。昨年の日本一軍団が直面している現実は厳しい。【押谷謙爾】