チームの非常時にルーキーが奮い立つ。広島野村祐輔投手(22)がプロ初完投への意欲を見せた。31日西武戦(マツダスタジアム)で先発を予定。6連敗のチームは、守護神サファテが不振で2軍落ちするなど窮地にいる。3勝3敗ながらリーグ2位の防御率1・31の右腕がプロで未踏の領域で白星をつかみにいく。
チームが苦しい事情だからこそ投げきりたい。野村は完投への意欲を抑えきれなかった。「(最後まで)投げたいし、投げろと言われれば投げます。(完投への意識は)もともと強い方です」。先発予定の31日西武戦に向け力強く話した。
9試合に先発して3勝3敗、防御率1・31の好成績を残す。6回以上を投げて試合をつくってきた。特に4月29日ヤクルト戦(マツダスタジアム)では8回1安打無失点。球数はわずか100球だったにもかかわらず、守護神サファテを投入したいチーム事情から降板し初完封のチャンスを逸していた。
明大時代は4年間で通算30勝を挙げた。完投数は19を数える(7完封)。試合を最後まで投げることは当たり前のようにこなしてきた。
チーム事情も背中を後押しする。守護神サファテが不調から28日に出場選手登録を抹消されたばかり。チームは中継ぎ、抑えに不安を残す。大野投手チーフコーチは先発陣のイニング延長を視野に入れる。「球数にもよるけど、そうなっていくのが理想」と話した。
期待の新人は終盤に絶対の自信を持っている。「序盤にエンジンがかからなくても終盤には絶好調になることがある」と以前から話していた。スタミナ面に問題はない。
前回の登板となった25日オリックス戦(ほっともっと神戸)では初回に四球を連発しながらも7回2失点。「あの試合は悪かったけど、いつもではない。気にしていないです」と強気だ。野村がプロ未体験の9回のマウンドへ、快投で突き進む。【中牟田康】



