<ウエスタン・リーグ:ソフトバンク3-1阪神>◇29日◇雁の巣
西田よ、これがプロの世界だ。阪神のドラフト3位ルーキー西田直斗内野手(19=大阪桐蔭)が洗礼を浴びた。ウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦で二塁打を放ったものの捕手田上の送球であえなくけん制死。打つ、守るだけではないプロの厳しさをあらためて知った。
プロの厳しさを知らしめたのは5回だった。2点を追う2死二塁。走者は右翼線を破る二塁打を放った西田だ。打席の伊藤隼に安打が出れば、絶対生還する。そんな思いが出たのか。2球目、伊藤隼が見逃したボールをソフトバンクの経験豊富な捕手田上が二塁へ送球。離塁が大きかった西田はあえなく刺され、チャンスを逸した。
「練習不足です…」。刺された場面を振り返り、西田は悔しそうに首を振った。そんな西田をじっくり見守ったのは風岡2軍守備走塁総合コーチだ。
「1球目、隼太が空振りしたときも(田上は)投げなかったけれどタイミング的には危なかった。それでどうするかな、と黙って見ていたら案の定。これがプロです。強豪校出身でも高校野球とは違う。プロ野球をなめたらあかん」
打撃では3割を超えるなど好調をキープする西田。「ストライクゾーンに来たら振っていこうという意識でやってる。積極的にいっています」。非凡な才能は見せているが、もちろん、まだまだ学ばなければならない点は多い。
「これは危ないなとか、そういうのを自分で感じないとね。まあ勉強ですよ。(マークされない)9番に置いているんだしヒット1本ぐらいはそりゃ打つでしょう」。吉竹2軍監督も厳しく話した。
高卒1年目。初めての福岡遠征。戸惑う場面はいくらでもある。それを乗り越えてこそ、一流選手への道が見えてくる。



