<阪神9-9ロッテ>◇30日◇甲子園

 波乱の試合を、阪神藤川球児投手(31)が圧巻の投球で締めた。3時間半ルールのため延長がなくなり、同点の9回表に登板。最速147キロの直球とフォークがさえ渡った。

 まずは先頭の角中を、鋭く落ちるフォークで空振り三振。5回に本塁打を放っている今江は、直球2球で追い込むと、最後もつり球の直球を振らせて3球三振。塀内は、フォークで空振り三振に切った。わずか11球の三振ショーに、3万7867人が湧いた。藤川の3者三振は、4月11日広島戦(マツダスタジアム)以来、今季2度目。サヨナラ勝ちはならなかったが「負けゲームを同点で終われて良かった」と話した。

 今季19試合目の登板で、いまだ負け知らずだ。5日巨人戦(甲子園)から7試合連続で無失点。さらにここ6試合は、1人の走者も許していない完全投球。何より、3つの三振をすべて空振りで取れたことが大きい。オールスター・ファン投票の中間発表で、抑え投手部門1位に選ばれた際も「出られるような、たいした成績を残していない」と話すが、最後を締める投手キャプテンは、安心感抜群だ。