<広島5-3西武>◇5月31日◇マツダスタジアム
ミスター安定感だ。広島のルーキー野村祐輔投手(22)が、西武を相手に8回3失点で4勝目をマークした。プロ初完投こそ逃したものの、これで登板10試合すべてで、先発投手の安定感を測る指標クオリティースタート(QS=6回以上で自責点3点以下)を達成。打撃では6回にプロ初の適時打を放つなど、チームを13カードぶりの勝ち越しに導いた。
先発投手として試合をつくる。そのミッションを100%果たす。野村が、この日も使命を遂行した。8回8安打3失点。自己最多の9個の三振も奪って、チームを13カードぶりの勝ち越しに導いた。
「連勝するのとしないのとでは大違いですから。チームが勝ててすごくうれしいです。でも、自分の投球は悔しいです」。4勝目を手に入れても、野村に笑顔はなかった。6回まで完璧な投球で西武打線を封じていたが、7回に中村の6号ソロ、8回は2死から4連打され2失点。2つの暴投も犯した。完投を狙っていただけに、8回限りでの降板は不本意だったのだ。
「いつも中継ぎの方に頼ってばかりなので、今日は1人で最後まで行きたかった。力みが入って後半は思うような投球ができず悔しいです」。だが、その投球の安定ぶりは特筆ものだ。ここまでの10試合すべてで、先発投手の安定感を示す指標、QSを達成している。つまりQS率は100%。両リーグの規定投球回数到達者の中で見渡しても、100%の投手はほかに杉内(巨人)成瀬(ロッテ)ら6人のみ。もちろん新人では野村だけだ。
「結果として出ていることはすごくうれしいですね。でも、QSよりも勝ちゲームをつくることを意識しています」。指揮官も「ルーキーながら非常にいい投球をしている。安定感が抜群」と絶賛した。頼もしいルーキーが運んだ連勝劇。打線も上向き。流れに乗って反撃を仕掛ける。【高垣誠】



