腰椎椎間板ヘルニアで出場選手登録を外れているソフトバンク小久保裕紀内野手(40)の前半戦での復帰が絶望となった。1日、福岡ヤフードームで秋山監督と今後の治療について協議。5月22日の発症から3週間の6月12日ごろまで安静にして、その後、手術を含めて対応を決断することになった。通算2000安打に王手をかけたまま、異例の長期離脱は避けられそうにない。
偉業目前で「寸止め」となった小久保の腰椎椎間板ヘルニアは深刻だった。ヤフードームで首脳陣と話し合い、ロッカー室の荷物を整理。現状について「3週間ぐらいで症状が消えれば。消える確率の方が高いと言われている。それまではブロック注射を打ちながら」と語った。背筋を伸ばしての歩行は3分間が我慢の限度で、椅子やベッドでは背中を丸めていれば痛みが和らぐという。多くの腰痛の原因になる第4、5関節ではなく、第2、3関節の間の椎間板ヘルニアで、左下半身のしびれがひどいという。ここまでブロック注射は3度。痛みがひくのを待っている。
5月22日の発症から3週間となれば今月12日で、そこから先の決断を下す。手術について「必要性はないと言われている」としながら「選択肢としてはある」と付け加えた。改善しない場合、飛び出したヘルニア部分を切除する人生9度目の手術も視野に入る。近日中に入院し精密検査を受ける見通しだ。手術回避を選択したとしても「完全に筋肉が落ちている。キャンプをやるぐらいの(練習メニュー)がいる」と“夏季キャンプ”の必要性も訴える。7月18日までの前半戦で1軍復帰するのは絶望的となってきた。
腰の手術歴がある秋山監督も「本人しか分からない、まだまだじゃないの」と長期離脱を覚悟した。1999安打で登録抹消された史上初の選手。1年がかりの右膝リハビリなど多くの故障を乗り越えてきた小久保が、金字塔の前でまたも試練と向き合うことになった。【押谷謙爾】



