<日本ハム2-1阪神>◇2日◇札幌ドーム

 阪神先発能見篤史投手(33)の力投は報われなかった。同点に追いつかれた4回以降は緩急自在の投球を披露。最大の危機は8回だ。2死後に一、三塁のピンチを背負うが、落ち着いていた。これまで緩いチェンジアップで翻弄(ほんろう)してきた4番中田に一転して力勝負を挑んだ。2球で追い込むと、こん身の直球を投げる。完全に詰まらせる左飛に抑えた。8回1失点。119球の熱投は及第点の内容だ。それでも、チームが敗れ、大黒柱の表情もさえない。

 「今日は先発として…。よく守ってもらった。(自身の)状態というより、マウンドがちょっと分からなかった」。札幌ドームは09年5月31日の日本ハム戦で先発して以来、3年ぶり。不慣れな環境でもきっちり順応した。また、直前の登板3試合連続で球数は120球を超えていた。それに加えて中5日でのマウンド。いかに疲労を残さないかが課題だった。この日は「省エネ投法」で打者を幻惑し、奪三振数はわずか3個。回を追うごとに投球術がさえ渡った。藪投手コーチも「先発の仕事をしっかりできていた」と評価した。