<ロッテ4-2DeNA>◇5日◇QVCマリン
ロッテの窮地を救ったのは、またしても角中勝也外野手(25)だった。逆転を許した直後の6回だ。1死一塁。追い込まれながらも、振り抜いた。きれいな放物線が右中間に伸びる。同点に追いつく三塁打。「なんとか食らいつこうと思った」。必死な気持ちが殊勲打につながった。
この日はこれだけにとどまらない。勝ち越しのホームも角中の技術から生まれた。三塁打の直後、今江の浅い右飛でホームを狙った。「滑り込む前にもうキャッチャーが捕ってたので、回り込むしかないと思いました」。黒羽根のタッチをすかすように、勝ち越しの1点をもぎ取った。
5月、チームをけん引したのは角中だった。5月のすべての試合で出塁し、勝利打点はチームトップタイの5を記録。里崎ら主力も「あいつ取れますかね」と月間MVPの受賞を期待していた。この日の発表で名誉は李大浩にさらわれたが、不動の5番に成長した男は、変わらぬ仕事ぶりを見せた。
勝負強さはゴジラ級だ。松井秀喜とは同じ石川県出身。お墨付きももらっている。少年野球教室でのことだ。96年、本塁打王を取った直後の山崎武司にスイングを見てもらった。「君はゴジラになれる」と絶賛された。その才能が今、花開きつつある。
これで打点を挙げた試合は13連勝。不敗神話が続く。「打点を挙げた時、もしかしたらって意識した」。勝利の予感は裏切らなかった。早めの継投が裏目に出て、逆転を許したロッテだったが、角ゴジラが勝利を引き寄せてくれた。【竹内智信】
◆角中好調メモ
4月21日西武戦から打点を記録した試合は13連勝。4月26日日本ハム戦から28試合連続出塁を継続している。ここまで勝利打点5は井口と並びチームトップ(出場試合は井口より13少ない)。5月の月間打率3割3分8厘は今江(ロッテ。3割6分)明石(ソフトバンク。3割4分)に次ぎパ・リーグ3位。規定打席に16足りないが首位打者を争う可能性を秘めている。



