<日本ハム2-1広島>◇6日◇札幌ドーム
ハッピーバースデー佑ちゃん!
6日、日本ハム斎藤佑樹投手が24歳のバースデー登板となった広島戦(札幌ドーム)で、約1カ月ぶりの白星となる5勝目を挙げた。1回に先制点を許したが、2回以降は立ち直って8回を5安打1失点。5月19日に続くルーキー野村との「佑祐対決」で、1発に泣いた前回の雪辱を果たし、交流戦初勝利をつかんだ。チームは首位ロッテとともに両リーグ一番乗りで30勝に到達した。
内外野から飛び交う「おめでとう」という祝福のコールが、斎藤には心地よかった。ヒーローによる場内1周。「神様は本当に苦しい試練を与えてくれると思った。まさか、こんなに苦しい試合になるとは…」。5月4日オリックス戦(札幌ドーム)から数え、33日ぶりの勝利。遠ざかっていた白星を自身24度目の誕生日につかみ「素晴らしい、素晴らしいですね」と顔を紅潮させた。
勝ちにこだわった。1回こそ失策絡みで先制の1点を許したが、2回以降は粘りの投球で追加点を許さない。5回までは毎回走者を背負ったが「バランスよく投げることに集中した」と要所を締めた。この日、直球の最速は143キロ。球に勢いが戻ったことで、チェンジアップなど変化球も生きる。東京6大学リーグでしのぎを削った広島野村の存在も、刺激となった。
プロでは2度目の対戦。前回5月19日はソロ本塁打の1点に泣き、野村に軍配が上がった。翌日、練習前に野村が斎藤のところへあいさつへ来たが、悔しさのあまり試合のことは一切、口にしなかった。1球の怖さ、1点の重みを痛感した日から18日。第2ラウンドも投手戦となったのは、決して偶然ではない。「野村より早く(マウンドを)降りたくない」。意地と意地のぶつかり合い。「負けない投手になるには粘って投げないといけない。勉強になりました」。8回を5安打1失点。納得の88球で、1度は負けた後輩に雪辱した。
5月12日西武戦(函館)でめった打ちにされてから始まった、自身の連敗。栗山監督は、その原因を「精神的なもの」と分析した。チームとしても先発に勝利がつくのは5試合ぶりだった。「開幕投手と言われてから、ずっと強くあるべきだと思っていた」という強い責任感が、背番号18を成長させる。「最強の24歳になります。開幕投手を言われてから、そうあるべきだと思っていた。どこのエースよりも期待値は一番高いはず」と、堂々の決意表明も飛び出した。試練の1カ月を乗り越え、誰にも負けない輝かしい1年へ向け再スタートを切った。【中島宙恵】



