交流戦逆転Vへ日本ハム栗山英樹監督(51)が、斎藤佑樹投手(24)へG倒指令を下した。チームは7日、今日8日からのDeNA戦(横浜)に備えて北海道から空路関東へ移動した。前日6日のバースデー勝利で5勝目を挙げた斎藤の次戦は、プロ初対決となる13日巨人戦。指揮官は「巨人を栄養剤にしてほしい。ジャイアンツは状態がよくなっているけど、何を見せてくれるのか。(斎藤は)追い詰められれば追い詰められるほど力が出る。楽しみ」と期待した。

 現役時代にヤクルトで活躍した自身の経験にも基づく。他球団にとって、巨人戦は特別なカード。「桑田、槙原、斎藤を打とうと必死になった」と振り返る。開幕直後の不振を脱し、セ・リーグ首位に浮上した現在の好調巨人。そんな強敵と対峙(たいじ)してこそ、斎藤の真価が問われることになる。

 3位につける交流戦順位でも、巨人は2・5ゲーム先を行く首位。「裏方さんも頑張っているし、少しでも報いる形にしたい。(優勝の)可能性があるならば…、というのはある」。逆転優勝を狙う栗山監督にとって、直接対決は何としても落とせない一戦だ。

 巨人とは昨年のオープン戦で3イニングの対戦があるだけで、公式戦はもちろん初対戦。斎藤は「巨人?

 それ(相手)はあまり関係ないです。昨日の投球はよかったので、それを続けられるように。いい形で交流戦を締めくくりたいです」とキッパリ。“最強の24歳”が、最強打線に挑む。【本間翼】