阪神の金本知憲外野手(44)が交流戦後もフル稼働を続ける可能性が出てきた。山脇守備走塁総合コーチは「これから梅雨だから中止なんかをうまく利用して。そこで休ませられれば(試合は)いけるんじゃないか」と話した。日程に余裕がある交流戦中はフル稼働させてきた。リーグ再開後は休養が必要になるが、雨天中止などを利用して、可能な限り、フル稼働の道を探っていくようだ。片岡打撃コーチは「クリーンアップはしばらくこのまま」と話しており、4番は不動だ。
金本はこの日、仙台空港から空路、関西へ戻った。ここ3試合で3打点を挙げるなど状態は上向き。前日には、心を新たにすることがあった。東北福祉大時代の監督・伊藤義博さん(享年56)のお墓参りだ。ナイター前の午前中、墓前で手を合わせ、目をつぶった。
「そうだ。これを忘れたらいかんな」
そう言うと、タバコに火をつけて供えた。生前、恩師が好きだったものだ。
「こうやっていると本当に目の前に顔が浮かんでくるんよ。コホッ、コホッってむせる顔がな」
金本は恩師を思い出して遠い目をした。第一線で活躍し続けることが恩師への、そして被災地となった第2の故郷への恩返し。金本が決意を新たに、最初の正念場となるシーズン中盤戦に向かう。【鈴木忠平】



