<中日1-0日本ハム>◇11日◇ナゴヤドーム

 栗山ハムに、また竜の壁-。日本ハムは延長11回、今季初のサヨナラ負けを喫した。9回に引き分けに持ち込まれた前夜に続き、守護神・武田久投手(33)が抑えに失敗。2イニング目となった11回1死満塁から、井端に決勝打を許した。今季交流戦は中日にだけ勝てず、2敗2分け。明日13日から、交流戦の優勝争いを演じる巨人との2連戦(札幌ドーム)で巻き返すしかない。

 劇的勝利に沸く敵地の歓声が、耳に残った。就任後初のサヨナラ負け。栗山英樹監督(51)は、悔しさをにじませてベンチ裏に現れた。「点を取れるところで取れなかった。最後のところに目がいくけど、そうじゃない。監督がヘボ」。いつものように選手をかばい、自分を激しく責めた。

 延長11回、今季初めて2イニング目を任せた武田久が、2戦連続で失点した。先頭打者を内野安打で出塁させる不運な展開でもあったが、最後は1死満塁から井端にサヨナラ打を浴びた。「しょうがない。勝負をした結果」。9回に追いつかれた前夜と同じ言葉を繰り返した。

 指揮官が言うように、本塁が遠かった。11度の攻撃のうち、走者を出したのが8度もあった。しかし、9回1死満塁、11回1死一塁の好機には、スレッジ、陽岱鋼がそれぞれ併殺打に倒れ、チャンスをつぶした。

 最大のポイントは7回。陽の二塁打と犠打で1死三塁の好機をつくると、鶴岡に初球スクイズを指示した。無警戒の中日バッテリーが投じたのは、真ん中の126キロ変化球。だが、打球は投手岩田の正面に転がり、すばやくグラブトスされて俊足の陽が本塁で刺された。「正面過ぎた?

 う~ん…。横にやれれば決まってる」と指揮官。鶴岡も「もうちょっと左右に転がせられればよかった。それができる球だった。ベンチのサインに応えられなくて悔しい」と振り返った。

 4試合すべてが接戦だった今季中日戦だが、結果は2敗2分けと白星がないまま終了した。同一チームに未勝利で対戦を終えるのは、4敗2分けだった05年の巨人戦以来2度目の屈辱。ペナントを制し、秋にリベンジの機会をつくるしか、悔しさを晴らすことはできない。【本間翼】