<西武2-0阪神>◇13日◇西武ドーム

 阪神にとって、痛いのは打線の不振だけじゃない。安藤優也投手(34)が4回、ヘルマンの痛烈なピッチャー返しを右すねに受けて交代し、病院に直行した。診断内容は明かされなかったが、けがが深刻なら交流戦後の先発ローテーション再編は必至。和田虎が追い込まれた。

 悪夢だった。3回まで好投していた安藤が4回、突如西武打線につかまった。1死を取ったあと、中村にバックスクリーン左へ先制弾をたたき込まれ、続けざまに秋山にも右越えにアーチを浴びた。だが、本当の悲劇はここから。続くヘルマンの放った強烈なピッチャー返しが右すねを直撃。その場でうずくまり、藪投手コーチ、石原トレーナーの肩を借りてベンチに下がった。3回1/3を投げ、2失点で無念の降板となった。

 降板後、安藤は骨に当たったかと問われ「わからない」と答えた。西武ドーム名物の長い階段を、手すりにつかまり、足を少し引きずりながら上った。患部は腫れており、テーピングしていた。検査を終え宿舎に戻った際は自力で歩き「大丈夫、大丈夫」と話したが、診断結果は発表されなかった。交流戦中は登板機会がないこともあり、今日14日に出場選手登録を抹消される見込み。チームに同行しながら様子を見るが、長期離脱の可能性もある。

 後味の悪さが残った。西武ドームは昨年6月12日に、2回途中3失点でKOされた場所。その後、出場選手登録を抹消され、結局これが、この年唯一の登板になった。復活をかけた今季は4月19日ヤクルト戦で2勝目を挙げて以来、これで6試合勝ち星なし。この日も3回までは直球とスライダーをうまくコーナーに投げ分け、1安打無失点と持ち味を発揮していたが、連敗脱出はならなかった。

 22日から6連戦がベースのリーグ戦が再開されるが、復帰できなければチームは先発ローテ再編を迫られる。波に乗れない和田虎に、また1つ不安材料が生まれた。【山本大地】

 ◆阪神の投手事情

 交流戦中は、能見、岩田、安藤、スタンリッジ、メッセンジャーの5人で先発ローテーションを回している。リーグ戦再開後の6連戦を見据え、先発枠を2軍再調整している久保、2軍の先発ローテーションを守り、結果を残している秋山、二神、歳内らで争う構図。仮に安藤が離脱となれば、新たな先発が2枚必要となる。7月には9連戦の過密日程も控えている。