巻き返しを狙う西武に、またもアクシデントが起きた。中村剛也内野手(28)が15日、出場選手登録を抹消された。前日14日の阪神戦(西武ドーム)の守備で一塁線の打球に飛びついた際に負傷。この日、所沢市内の病院で検査を受け、左肩甲下筋の筋損傷と診断された。球団によると全治は不明。今日16日に西武第2球場でリハビリを開始する。エース涌井とともに、交流戦12本塁打の4番も離脱する緊急事態に陥った。

 検査結果の報告後、球場を引き揚げる中村は今日からの広島戦について聞かれると、一言で答えを明かした。「抹消です」。右肘を痛めた10年6月10日以来、2年ぶりの故障での出場選手登録の抹消に「だいぶチームが良くなってきていて、僕が抜けるとなるといろいろ変わってくる。申し訳ないと思います」とチームに与える影響の大きさを痛感し、謝罪した。渡辺監督も「痛いよ、当然」とショックを隠さなかった。

 悪夢が起きたのは、14日の阪神戦だった。3回2死二塁、一塁線へのゴロをダイビングキャッチした際に負傷。アイシングと投薬治療でも痛みが引かず、この日に所沢市内の病院でMRI(磁気共鳴画像装置)検査を受け、左肩甲下筋の筋損傷と診断された。佐々木チーフトレーナーは「肩甲骨の内側の筋肉。歩くのも少し痛いと言っていた」と説明。中村は「痛みは変わらない。(日常生活への影響も)少しあります」と話した。

 渡辺監督は「肉離れ的なもの」と説明したが、体の内側の筋肉だけに、患部は数日間の安静が必要だ。復帰時期について、同トレーナーは「痛みが引くまで、様子を見ながら。(全治は)個人差があるし、一概には言えないです」と明言は避けた。患部以外の箇所に損傷がなければ、一般的には2週間程度かかるとされている。当面は7月上旬の1軍復帰を目指すことになりそうだが、回復具合によっては長引く可能性もある。

 交流戦22戦で12本塁打、32打点、打率3割4分2厘と打ちまくった4番の予期せぬ離脱。渡辺監督は「(打線が)小粒になっただけ」と言うが、得点力の低下は否めない状況だ。4番には10年8月4日オリックス戦以来となる中島を起用する見込み。2軍からは大島を緊急昇格させる。中村は「何とか早く治すようにやるだけ」と前を向いたが、エース涌井に続き、絶好調の主砲を欠く厳しい状況の中、Bクラスからの巻き返しを図る。【久保賢吾】