<楽天1-10巨人>16日◇Kスタ宮城
交流戦王者を相手に完敗した。楽天塩見貴洋投手(23)が巨人相手にプロ最短の2回、自己ワーストの8失点でKOされ7敗目を喫した。1回、1死満塁から阿部に2点適時打を浴び、自らの暴投でこの回4失点。2回は坂本の2ランなどで4失点。試合をつくれなかった。昨年はチーム2位の9勝を挙げ、今季は田中に次ぐ2番手として期待されたが、これでリーグワーストタイの7敗目。2年目の左腕が正念場を迎えた。
歯が立たなかった。マウンド上で汗だくの塩見。1回、1死満塁で5番阿部と対した。外角低めを狙った直球は真ん中へ。力ないボールは難なくはじき返され2点適時打で先制された。2回は坂本に内角の直球を完璧に捉えられ2ランを浴びた。プロ最短2回、自己ワースト8失点に「変化球でかわしてしまった。自分のスタイルを貫けなかった。試合をつぶしてしまって申し訳ないです」と反省しきりだった。
直球、スライダー、フォーク、カーブ全ての球種が巨人打線に通じなかった。ストライクゾーンに投げれば打たれる。2回で65球。立ち直るきっかけすらつかめなかった。被本塁打も8でリーグワースト。星野監督は内容について「聞くまでもない。あんなもの、俺が投げた方がマシだ。あれだけ点を取られたら、話にならん」と容赦なかった。
投球の基本である直球が走らない。球速は140キロ前後。塩見最大の武器である、右打者の内角へのクロスファイアも、角度がなければ棒球になる。「疲れてくると肘が下がってしまう」と自覚するように、リリース時に左肘が下がり、角度がつかなくなる。森山投手コーチは「そういうの(肘が下がること)もあるかもね」と首をかしげ、リードした小山桂も「まとまっている分、怖さがなかったのかな」と話した。このままでは塩見に嫌らしさはない。「普通の左腕」では、ローテーション生き残りも厳しくなる。
今季は開幕から田中に次ぐ2番手として期待された。しかし、チームではヒメネスと並んでリーグワーストの7敗目。一方でルーキーの釜田、2年目の美馬ら右腕が台頭してきている。勝ったり、負けたりを繰り返している塩見。試合後に「もっと負けない気持ちを持たなければいけなかった」と言った。困難に立ち向かう強さが試される時。次はふがいない姿は見せられない。【斎藤庸裕】



