<オリックス2-4中日>◇16日◇京セラドーム大阪

 そらお前、打たれるわな。オリックス岡田彰布監督(54)がまたも怒った。同点の延長11回1死一、二塁から、中日荒木に決勝の2点適時三塁打を浴びた場面を問題視。変化球でカウント1-2と追い込みながら、4番手投手中山と捕手斎藤の選択は外角低めへのストレート。これが高めに浮いて痛打された。

 指揮官は「ビックリした。ほんまビックリしたわ。(荒木の直球狙いは)素人が見てもそうやん。あっけにとられたわ。ベンチで(注意しろと)言うて10分後くらいやで。言うても反対のことやるんやもん、そら打たれるよ」とあきれ顔。中山は「追い込んでいたので厳しいところに行こうとしたが、甘くなってしまった」と悔やんだ。

 最近同じような場面が目立っているだけに「変わってへん。ちゃんとオレらが教えられてへんということやろ」と自嘲気味に話した。

 1回に2点取って逆転したあと沈黙した打線にも「ミーティングやって準備しても一緒。投手は毎日変わるのに(安打数などは)同じやろ」とため息。交流戦は岡田監督就任後3年目で初めて負け越しが決まり、借金は今季最多タイの「10」となった。指揮官の悩みは尽きない。【高垣誠】