右膝の違和感を訴えていた阪神藤川球児投手(31)が19日、大阪府内の病院でMRI検査を受け「右大腿(だいたい)骨骨挫傷」と診断された。今日20日に出場選手登録を抹消される。藤川の2軍降格は09年5月に右肘を痛めて以来、3年ぶり。22日のリーグ戦再開を前に阪神に暗雲が垂れ込めた。
甲子園室内練習場での全体練習終了後、守護神の戦線離脱が判明した。練習に参加せず検査を受けた藤川について和田監督は当初、「念には念を入れて」と話していたが、診断は深刻だった。全治などは発表されず、常川チーフトレーナーは「右膝の外側に痛みを訴えている。ひねりの動きはしばらく制限される」と説明した。
藤川は14日の西武戦(西武ドーム)のブルペン投球中、プレート板に足を引っかけて滑り、右膝の違和感を訴えた。17日のロッテ戦(QVCマリン)で9回に登板し、1点リードを守れずに引き分けた。直線的なランニングの動きは可能だが、ひねりの動作に支障が出ていた。検査後、甲子園で和田監督らと話し合ってから口を開いた。
藤川
思ったより重たい症状。ロッテ戦で投げて、うまく付き合っていければと思ったが、そんなに甘くない。動けない。けん制も投げられていない。(負傷時は)1球でなった。しかも軸足なので。肩や肘に(負担が)くる可能性もある。危険も伴う。1回抜けてチームメートに申し訳ない。
今日20日から鳴尾浜でリハビリを始める。最短なら10日間で1軍復帰できるが、「最短で行けたらいいけど…。急ぐことも大事だけど万全で帰らないと。しっかりした答えが出てからになると思う」。離脱が長期化する可能性にも触れた。
代役には榎田、福原らが挙がるが、今季25試合で1勝1敗12セーブの守護神不在の影響は計り知れない。和田阪神が試練を迎えた。【酒井俊作】
◆大腿骨骨挫傷
大腿骨は太ももの骨。骨挫傷は骨折をしていなくても骨の中に炎症が波及している状態などを指し「骨の打撲」ともいわれる。挫傷の箇所、程度などによって全治は異なる。広島篠田は10年9月16日中日戦の試合前練習で「右大腿骨頸部(けいぶ)骨挫傷」となり、同年は復帰できなかった。




