ついに守護神が帰ってくる。右肩の張りで出場選手登録を外れているソフトバンクのブライアン・ファルケンボーグ投手(34)が20日、39日ぶりに実戦形式で登板した。1軍シート打撃で打者5人と対戦し被安打1、奪三振2。今日21日の状態チェックを経て、リーグ再開となる22日の日本ハム戦(福岡ヤフードーム)で復帰する。

 背番号25がヤフードームのマウンドに上がった。シート打撃とはいえ、5月12日ロッテ戦を最後に離れていた実戦形式。ファルケンボーグはいつもの鉄仮面に緊張感を押し隠し、打者5人に淡々と16球を投げ込んだ。39日ぶりに味わった感覚。「そこそこの投球はできたと思う。実戦に近いところで直球のキレは出せた。腕の振りはよかった」。大言は吐かない。マウンド同様の慎重さで振り返った。

 山崎に安打を許したが、松田を直球で見逃し三振、多村はフォークボールで空振り三振に仕留めた。カーブも使い、テストを終えた。ここまで順調に回復。予定していた2軍戦での調整登板は雨のため取りやめ、急きょシート打撃が用意された。ファルケンボーグは「後は明日、感覚をみる」と、今日21日に一夜明けの状態チェックを行う。「明日次第だな」と語った秋山監督ら首脳陣と話し合い、22日の日本ハム戦での守護神復活にゴーサインが出る。

 2軍戦を経ず、たとえぶっつけ本番となっても、斉藤投手コーチは「試合は投げていないが、球威さえ戻れば大丈夫。戻る場所は9回」と断言。今季ここまで13セーブ。セットアッパー、ストッパーとして昨年まで3年連続で防御率1点台と豊富な経験があるファルケンボーグなら役目を果たせると信頼している。本人も「戻った時は9回で投げる準備ができていたと思ってもらって結構」と不敵に笑った。

 守護神不在の交流戦でチームは低迷した。森福を代役ストッパーに回すなどブルペン事情は窮した。ようやく戻ってきた2メートル右腕がリーグ戦反攻の旗頭となる。【押谷謙爾】