<ソフトバンク2-7西武>◇4日◇福岡ヤフードーム

 やりにくいってわけじゃないですが…。ソフトバンクが「稲尾さん軍団」に完敗した。2日に東京ドームで快勝した「鷹の祭典」の緑ユニホームで臨んだが、ビジターの西武は全員が故稲尾和久氏の背番号「24」の西鉄復刻ユニホームを着ていた。勝手が違ったのか、4投手から計10安打を放ちながら、2点に抑えられた。

 稲尾さんは、現役時代は福岡を本拠とする西鉄で276勝を挙げ、鉄腕と言われた大投手。ユニホームを脱いだ後も、07年に70歳で亡くなるまで、日刊スポーツの評論家として、またテレビの顔として最後まで地元福岡で親しまれた。小久保は「亡くなられた年に羽田空港で偶然会って話しをしたけど、元気がなくて心配していた」と5年前を思い出していた。試合前のセレモニーで福岡ヤフードームが温かくもしんみりとしたムードに包まれていた。

 2点を追う4回に松田、内川の適時二塁打で1度は追いついた。松田は「(全員が背番号24でも)相手の名前は分かってますし、気にはなりませんでした。でもあと1本打ちたかった」と悔しがった。5回1死一、三塁で一塁走者明石が二盗に失敗し、流れを失った。秋山監督は「もったいなかった。盗塁はいいんだけれど、もう少し確率を高くしないと。中間守備だったし、(打者が)本多だったし、併殺はない」と敗因に挙げた。

 再び借金5となり、西武と入れ替わりで5位に転落した。稲尾さんばりの不屈の魂で、巻き返すしかない。【石橋隆雄】