巨人原辰徳監督(54)が8日、2月にキャンプを行う沖縄セルラースタジアム那覇で野球教室を行い、来季の開幕投手について言及した。「そりゃあ、開幕はやっぱり、内海じゃないの?

 内海しか、今のところいないんじゃないでしょうか、どう考えても」。日本一2連覇を狙う来季のスターターとして、2年連続最多勝左腕を指名した格好だ。

 年内に来季の開幕投手について話すのは異例のこと。それも、原監督の認識が「内海=エース」だからにほかならない。今季について「安定してたんじゃないでしょうか。特に中盤から後半にかけて良かったと思いますね。彼の良さは、しっかりとコンディションを作るということ、マウンドに上がるもんね。コンディションのつくり方という点においては見事ですね」と話す。今季の開幕戦は6回12被安打だったが、「今度は勝つでしょう」と笑い飛ばすのも、絶対的な信頼の裏返しだ。

 内海哲也投手(30)はこの日、福島での運動会に参加した。開幕投手について「その前のWBCも全力を注ぎたい。そういった意味では現時点では、まずは開幕投手よりもWBCを最優先にしたい」と、国を背負うWBCに重きをおいているのも事実。それでも「個人としてはWBCに出ても、(巨人で)開幕投手をやりたいと思っている」とも明言。WBC全面協力を明言する原監督と内海は、まさに以心伝心といえる。【金子航】