鷹の女房役が注目新人の「鬼嫁」になる。ソフトバンク細川亨捕手(32)が17日、ドラフト1位右腕の亜大・東浜巨投手(22)との意外なつながりを披露。来季2年目の武田を含め、若手投手陣に厳しく指導すると予告した。福岡ヤフードーム内の球団事務所での契約更改交渉で、年俸は現状維持の7100万円(推定)。出来高払いは1000万円でサインした。

 細川が東浜との遠からぬ縁を明かした。「同級生の母親の妹の息子なんです」。青森大時代の知人の金城正樹さん(沖縄水産出身)のいとこが、実は東浜だった。10月ドラフト会議直後に、金城さんの連絡で関係を知った。逸材だけに、使命感が高まった。

 「楽しみですね。鍛えてのし上がってほしい。下をたたくのも自分の役目。今年も結構言っていたが、より口酸っぱく言っていこうかなと思う」。更改の席でも、球団から若手の指南役を期待された。「お前にかかってるからと言われました」。西武時代から、年齢問わず投手陣にはあれこれ物申してきた。

 東浜の投球は映像で見た。「大学1年の時は直球に印象があったけど、最近ビデオを見たらイメージが変わってた。スライダーとかシンカーで三振を取ったりしていた」。勝利につながるチーム防御率の向上を目指すが、盗塁阻止率も毎年5割を目標にする。自己最高は06年の4割6分9厘。今季は2割2分4厘だった。「共同作業だから。そういう部分もピッチャーに言わないと」。投手陣底上げのため、司令塔が東浜の尻をたたく。【大池和幸】