西武菊池雄星投手(21)が、奪三振ショーの締めくくりに“魔球”を繰り出した。14日、韓国ロッテ戦に先発し、3回をパーフェクトに抑え、毎回の5三振を奪った。球速は今季最速149キロをマーク。最後の打者にはカーブがすっぽ抜け、打者が身をかがめたバットに当たって投ゴロになる珍プレーで終えた。
まるで、人気アニメ「巨人の星」で、主人公・星飛雄馬が投げる「大リーグボール1号」を思わせるワンシーン。菊池は慌てずにダッシュでマウンドを駆け下りて捕球すると、状況がつかめず、その場でたちすくむ打者にタッチしてアウトにした。「大リーグなんとかですよね。狙えたらいいんですけど」と、いたずらっぽく笑った。
最後こそ制球できなかったが、変化球の精度がよかった。スライダーは8球中6球がストライク。5三振のうち2つをスライダーで奪い「カーブでは三振をとってもスライダーでとれなかったのでテーマでした。(10日の)紅白戦で打者に聞いたら曲がりが大きいより、少しの方がイヤと言われたので修正しました」。短期間で改良を加え、速く鋭いスライダーがおもしろいように決まった。
マウンドでの冷静さも光った。これまで落ち着きのなさを指摘されてきたが、杉本投手コーチは「チョロチョロしなくなった。雰囲気が出てきた」と評価した。次戦は18日の日本代表戦での登板が決定。侍ジャパンを相手に“今年は違う菊池”を見せる。【柴田猛夫】
◆大リーグボール
劇画「巨人の星」の主人公、星飛雄馬が編み出した魔球シリーズ。1号が打者の動きを予測し、構えているバットに当てて凡打にする球。2号は消える魔球、3号がバットをよける遅い球。



