<阪神0-6DeNA>◇13日◇甲子園
アレレ?
虎の連勝が、完封で止まっちゃった。DeNAの左腕藤井を攻略する狙いでオーダー変更。坂、今成のラッキーボーイコンビから新井良、高山を先発起用したが、ともに3タコ…。不発に終わり、指揮官のタクトも空回りだ。エアポケットにはまったような完敗は、もう見たくない。今日から再出発や。
蒸し暑い甲子園の不快指数が、さらに上がった。最終回。鳥谷、マートン、新井貴のクリーンアップが封じられて試合が終わった。虎ファンのため息が支配する聖地のマウンド上で跳ねていたのは36歳の左腕・藤井-。4戦で0勝3敗。今や、完全に虎の天敵となった男に11年ぶりの完封勝利を献上してしまった。
「藤井に一番合う選手を選んで勝負したんだけど、きょうに限っては結果が出なかった。(相性、データなど)すべてだね」
自身初の7連勝はならなかった和田豊監督(50)もストレスを感じているようだった。坂、今成という6連勝中のラッキーボーイ2人に代えて、新井良、そして、左キラーの高山をスタメン起用した。右打者への被打率が2割8分7厘(左は1割9分8厘)と高い藤井に対して“最善策”で臨んだ。
初回には大和がヒットで出ると、次打者の初球から走った。続く鳥谷も四球を選ぶと初球から走った。ともにアウトとなったが、相性の悪い藤井に対して、序盤から揺さぶりをかけた。
ところが、4回に先発秋山が5点を失うと、シナリオが崩れた。伸び伸びと腕を振り出した藤井に対し、打つしかない虎打線は差し込まれ、すかされ、タイミングを外された。
「全部、こういう展開。先に大量点を取られてしまってという流れになる。かわしたり、誘ったりという球を投げてくる投手。先に(点を)取れば、向こうも変わってくるんだけど」
左対右というセオリーだけでなく、和田監督以下首脳陣が、あらゆるデータを考慮して組んだ打線も藤井の術中にはまって不発に終わった。3打数無安打の新井良は「自分のスイングをさせてもらえなかった」と厳しい表情だった。同じく高山も「打ちたい、打ちたいという気持ちが強くて、はまってしまった」と振り返った。
藤井に対して、左腕に対して、またもストレスをため込む結果となった。だが、巨人戦では杉内も待っている。この夜の不快感はバットで拭い去るしかない。【鈴木忠平】



