<DeNA3-9阪神>◇21日◇横浜

 新助っ投がやってきた!?

 いや、2軍落ちしていた阪神ブレイン・ボイヤー投手(32)が進化して帰ってきた。約1カ月ぶりの1軍マウンド。6点リードの9回を任されると、白崎の4球目に156キロをマークした。料理した3人に14球を投げ、11球が150キロ台だった。

 ファームでは投球フォームの修正に着手。体全体をうまく使えていなかった当初のフォームから、重心移動を意識したものに改良した。191センチ、102キロの巨体をフルに生かすことで、ボールに力が伝わり、持ち前の球威が戻った。さらには体の開きも修正。腕が以前よりも思い切り振れるようになり、直球、カットボールの威力が増した。投球の幅を広げようと、先発で長いイニングを投げたこともあった。

 ボイヤーは「(2軍の)久保コーチのおかげ。すぐに直してくれた」と、道を切り開いてくれたことを感謝。和田監督も「前回より腕が振れているし(スピード)ガンも出てるし、これから楽しみだね」と今後に期待を膨らませた。