<コナミ日本シリーズ2013:楽天2-4巨人>◇第6戦◇2日◇Kスタ宮城

 巨人ホセ・ロペス内野手(29)が、守備のミスを補って余りある3打点を挙げた。2回に楽天聖沢の一ゴロをトンネル。痛恨の適時失策で2点目を許した。だが、5回1死二塁の打席で、落ちがやや甘かった田中のスプリットを強振し、左中間席に同点2ラン。「前回、田中に抑えられて悔しかった。エラーをしていたし、絶対に打つという強い気持ちでスイングした」と、いつも冷静な助っ人が興奮気味に振り返った。

 したたかさを発揮したのが6回の3打点目だった。1死二、三塁の場面で、相手はバックホーム態勢。追い込まれたロペスは、たたきつける打撃で三ゴロを放った。バウンドが高い球場の特性を生かし、三塁走者を悠々と生還させた。「野球は9回まである。しっかり守って、しっかり打席に立とうと思っていた」と、序盤のミスを、しっかりとカバーできたことを勝因に挙げた。