楽天三木谷浩史オーナー(48)が26日、田中将大投手(25)の米球界移籍を容認した。東京・品川の楽天本社で星野仙一監督(66)、田中らから今シーズンの優勝報告を受けた。その後の取材で個人的な意見としながらも、田中がメジャー挑戦を希望した場合、認める発言をした。田中は、都内ホテルで行われたプロ野球コンベンションに出席。自身初となるMVPに選出された。パ・リーグ史上3人目となる満票で輝いた。
球団トップは、心から満足げだった。楽天本社ビルの4階大ホールは、人いきれでむんむんしていた。優勝報告に訪れた星野監督や田中らを見ようと、立ち見を合わせ1300人ほどの社員でぎゅうぎゅう。壇上に立った三木谷オーナーは「星野監督を筆頭に、主力選手の方々にあいさつに来ていただきました。ありがとうございました」と喜んだ。
主力選手の1人、田中の去就が注目されている。ポスティングシステム(入札制度)を使って、来季からメジャー挑戦する可能性があるが、肝心の同システムが失効したまま。そのため、田中本人は発言を控えているが、三木谷オーナーが口を開いた。「ポスティングの仕組みが決まらないことには、どうしようもない。制度が決まったら、球団から正式にお話がある。無責任な発言はできません」と慎重に前置きしつつ、「個人的には、若い人が挑戦するのは良いことだと思う」と明言した。
たとえ、新システムが定まっても、球団が容認しなければ同システムを使った移籍はできない。これまで、同オーナーは「立花社長に任せている」と、田中の去就について語ることはなかった。今回の発言は、田中のメジャー挑戦のハードルが1つなくなったことを意味する。【古川真弥】



