連覇へ向けて楽天星野仙一監督(66)が「アロハ指令」を出した。チームの優勝旅行でハワイに到着後、12日、優勝記念パーティーに参加。スタッフから首飾りをかけられ、「アロハ~」と上機嫌に会場入りした。喜びもひとしおだが、頭の中は既に来季に向かっている。「頭を使え」の「ア」、「露出する」の「ロ」、「ハッタリでもいい」の「ハ」。3つ合わせて「ア・ロ・ハ」だ。

 シーズン中から「もっと頭を使わないと」と言い続けてきた。日本一になっても、まだ発展途上だと繰り返す。また、「マー君」と親しまれる田中のように、他選手にも積極的なメディア露出を推した。この日、パーティーのあいさつでは「今年優勝できると思っていた選手の奥さん、どれだけいますか」と質問。仮に想像できなくても、同監督は「優勝する」と信じ続けたから成し遂げられた。「ハッタリ」でも、念じることが大事ということ。「また家族とハワイ行くんだって思って欲しいな」と願いを込めた。(ホノルル=斎藤庸裕)