元巨人、ヤンキースの松井秀喜氏(39)が故郷を日本に、世界に発信していく。能美市初の名誉観光大使に就任し、名刺200枚を渡された。「少しでもたくさんの方に能美市に来てもらいたい」と抱負を話した。壇上では加賀丸いもを使った能美風お好み焼きをイメージしたゆるキャラ「のみまるくん」とツーショットも飾った。同市役所関係者は「松井さんをイメージした、ゆるキャラを作る案も挙がっています」と日米で活躍した長距離砲を、日本で大ブームのゆるキャラに転化させる可能性を示した。

 表彰式後には同じ石川県の輪島市から国民栄誉賞受賞を記念した輪島塗蒔絵(まきえ)バットが贈呈された。伝統工芸を使って製作した一品で、漆を筆につけて文様を描き金粉などをまきつけて表す「蒔絵」は、王貞治氏に国民栄誉賞受賞記念バットを贈った時と同じ職人が行った。松井氏は「(松井秀喜)ミュージアムに飾って、たくさんの人に見てもらいたい。間違って打たないように気をつけます」とユーモアを交えて感謝した。