大魔神がかわいい後輩にフォークを伝授する。佐々木主浩氏(45=日刊スポーツ評論家)が22日、横須賀市内のベイスターズ球場を訪れ、キャンプで投手を指導する考えを明かした。佐々木氏は「このチームは若い投手もチャンスがあるし、いろんなことを吸収してほしい。選手が聞いてくるなら、いくらでも教える」と積極性のある投手を望んだ。

 将来のストッパーとして期待される最速158キロ右腕、DeNA北方悠誠投手(19)は早くも指導に期待した。「握りやコツを聞いて、勉強したい」とキャンプを楽しみにした。フォークを中心とした投球スタイルで日米通算381セーブを記録した佐々木氏。北方は同じフォークを決め球に、大魔神超えを目標とする。「今はフォークしか投げてません。140キロで大きく落ちるフォークを身につけて、三振を取れるようにしたい」。大魔神の教えが飛躍に向け重要になりそうだ。

 もちろん「伝説のフォーク」は誰でも投げられるわけではない。佐々木氏は「フォークを投げられるフォームなのか、チェンジアップが良いのかは見てからだと思う」。大魔神の「フォーク」を身につける投手が出てくれば、チーム課題の投手力は間違いなくアップする。【細江純平】