<ソフトバンク2-2西武>◇19日◇ヤフオクドーム

 連夜のロ~ングゲームに疲労感がずっしりとのしかかった。同点の延長12回。西武の8番手宮田和希投手(25)が柳田を空振り三振に仕留めた。時計の針は午後10時半を回っていた。さすがに選手の面々も疲れ切った表情を隠せない。田辺徳雄監督代行(48)は「よく粘って同点にした。粘りはある。いい方に考えたいね」と、あえて前向きに話した。

 ここまでの8連戦で5試合目の延長戦で、12回引き分けは4試合目。実に8試合で34時間13分を戦い、1試合平均にしても4時間17分にもなる。7回に同点の23号ソロを放ったメヒアは「野球というスポーツは長い試合もあるし、連戦もある。オフに休めるわけだから、今やるべきことをやるだけ」と平然と話すが、隣接する宿舎への足取りは軽いとは言えない。

 疲労感だけではなく、下位からの浮上を狙う西武にとっては引き分けは足踏みに等しい。ここ8戦は1勝3敗4引き分け。ルーキー森のプロ1号からの3戦連発で明るい話題の一方で、借金返済が思うように進んでいないのも事実。田辺監督代行は「延長であまり勝っていない。同点が精いっぱい。1点でも勝ち越して増田、高橋につながなければいけない」と、あと一踏ん張り、あと1本を求めた。【為田聡史】