福島から野球界に新たな風を吹かせる!

 プロ野球独立リーグ、ルートインBCリーグに新規参入する福島ホープスの小野剛ゼネラルマネジャー(GM=36)が4日、福島市内で就任会見を行った。

 小野GMは投手として巨人、イタリアのセリエA、西武でプレーした後、実業家に転身。08年から会津若松市でホテル経営を行い、東日本大震災以降は被災者の支援にも携わってきた。野球チーム経営に興味を持っていたこともあり、今年8月に扇谷富幸代表からGM就任の打診を受けると快諾した。野球、ビジネスともに精通する強みを生かし「チーム編成だけではなくて、野球ビジネスをやっていかないと」。地元のイベントや祭りとのコラボレーション、育成した選手をNPBへ送り出す仕組みを作るなど、新たな試みに挑戦するつもりだ。

 会見冒頭には、監督人事が遅れていることに関し「この場を借りておわびします」と頭を下げた。本来ならGM、監督と合わせて就任会見をする予定だったが、打診していた人物が相次いでNPBのコーチに就任し、予定が狂ったという。現在は新たな人物に監督を要請中。今月末のドラフト会議を見据え、中旬までに新監督との契約を目指す。【高場泉穂】

 ◆小野剛(おの・ごう)1978年(昭53)5月6日、大分県中津市生まれ。桐蔭学園高(神奈川)から武蔵大を経て、投手として01年ドラフト7位で巨人入団。03年からイタリア・セリエAのT&Aサンマリノで1年プレー。04年に西武に入団し、06年に戦力外通告。プロでの通算成績は12戦0勝0敗。引退後は実業家に転身し、現在は芦ノ牧ホテル会長。